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高山塾 塾生のブログ

H22年度権利擁護セミナー第1日目出張報告書(C氏)

投稿日時:2010/08/24(火) 23:59

今回のセミナーは、障害福祉関係事業所、施設の中堅職員を対象に権利擁護について再度見直

し、権利擁護を推進する為にグループで話し合っていくという、年4回組みの研修の第1回目で

した。最初に講師として東洋大学社会学部社会福祉学科教授の高山直樹氏の「権利擁護とは何か」

という講義を受け、終わりの方でグループに分かれて自己紹介をしました。講義について、資料

添付しますので、その補足で説明を受けた内容を中心にかいつまんで報告させて頂きます。

 権利擁護、権利侵害と良く聞きますが、権利とは何か。メディアで取り上げられた話題として

「参議院選挙の不正」があります。利用者へ対し「この人に投票するように。」と台詞まで練習を

させて投票する人を施設長が事前に操作していたものでした。これは自己決定、選ぶ権利の侵害

です。では、反対にどうしたらその権利を擁護できるのでしょうか。その例として、ある事例が

ありました。選挙に出る人が施設へ足を運び、「自分がこういう考えを持っていて、どのような理

由で立候補したのか、立候補したらどういうことをしたいと思っているのか」を分り易い言葉で、

利用者へ説明したというのです。その上で、利用者はその人に投票するかしないかを自分で決め

ることができる、これが自己決定、選ぶ権利を守ることだと言います。

 私達が知的障害者の人をどう思っているかで権利擁護は変わってくるとのことです。馬鹿にし

ていたり、逆に利用者に癒しを求めている、そういう人は権利擁護の視点からはアウトであると

言いました。支援員はパートや非常勤へのモデルになるべきであると。

 権利擁護の実践報告として、大田区立久が原福祉園の報告がありました。福祉園の「これ、ど

うなの?」と思う点を付箋に書いて職員各個人5件提案し、250件の「これ、どうなの?」を2

ヶ月かけて分類分析したそうです。取り組みによる変化としては、職員(意識が高まった)、利用

者(力を発揮できるようになった)、物理的環境(トイレの改善)に変化があったとのことでした。

詳細は資料を参照ください。

 最後に、中堅職員として業務をこなすうちに段々と権利擁護から離れていってしまうことがあ

るとのことです。それは、一生懸命職員が業務をこなせばこなすほど、利用者から離れていって

いるということらしいです。

 支援員は、利用者の一番の味方であるべき存在であることを忘れずに、専門職としての価値、

ぶれない価値(人間観、社会観)をチームで統一していくことが重要とのことです。自己決定で

きる構造というものは、ハード面のことを言っているのではないそうです。自己決定できない構

造から生まれるものは「あきらめ」「依存」等で、主体的なものを奪っていきます。「何が大事な

のか」ということを忘れてしまう。その度に確認していくことが大事であると。この確認を、チ

ームで考えるということがとても重要とのことです。また、施設をパラダイスにすることが利用

者の幸せではないということも忘れずに支援をしていってほしいと締めくくられました。

以上。

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